脳の成長とは
苦しみのエッセンスがないと 智慧は生まれない
脳神経の受容体を鍛えるためには
足が痺れて感覚を感じられない。
感覚を失い、無感覚となり感覚をロストしている状態。
これは日常でもある。
思考にとらわれ、マインドワンダリング:あたふたした状態。
これは、常に発せされている感覚神経からの微流な電気信号が遮断され、脳に伝わらない状態。
これが脳の感覚細胞が麻痺している状態。
意識が他の注意の対象に注意が向いている状態。
感覚神経の情報は、いつも後回しである。
これは注意が意識的にコントロールできない場合に起きる。
つまり、意識のコントロールとは、注意力を持って、意識的に感覚を感じ続けることである。
どんなにあたふたした状態でもだ。
瞑想は意識で持って、感覚細胞から発っせられる電流を脳細胞で受けるトレーニングである。
脳はそれに応じて、脳神経の受容体を鍛えられる。
鍛えられた結果、脳の暴走マインドワンダリングな状態においても感覚を感じ続けられる。
この感覚を失わないことが、自己を維持する上で重要なことである。
自己を感じられるからこそ、地に足を着けて生きている実感が生まれるのである。
これが瞑想による脳の成長である。
能力は能力の複利効果で得られる
脳の成長は日常では感じられない。
脳の成長は、長い時間をかけて徐々に変化し、指数関数的に変化し突然に現れる。
シンギュラーポイント・テッピングポイントである。
人間の能力の成長に自ら火をつけることはできない。
脳の成長に火をつけるもの、それは自らは好まない存在。
そう、苦しみこそが火をつけるのだ。
この苦しみの内にあって、日々の努力継続することこそが成長につながる。
今日の努力は明日につながり、明日の努力が将来へと、
やがてそれは、とてつもなく大きな成果を生むことだろう。
それは自己の変化となって現れる。
これが、どんな努力にも可能性はある理由である。
それが成長の複利効果である。
能力は能力の複利効果でしか、変容できないのだから。
だから、苦しみの中にあって能力を伸ばす努力を惜しまないのだ。