実用的な瞑想を目指す

感覚を探る旅

それは思考が作る世界 にあって暴風にも飛ばされずに

感覚を探りつづけるには

感覚を頼りに 注意を緩めず引きすぎず 決して注意を切らさずに

感覚を実感しながら旅をする

これが瞑想を使った 内なる探る旅である

智慧ある対応

怒りのエネルギーを相手に向けた

結果はどうだろう

非常に苦い結果となった

結果 相手も怒り わたしも怒る 泥試合である

当然であろうが 一度始まったらもう止まらない

これが結末である

もしこの状況がもう一度訪れたとして 次にどのような変化を加えられるであろうか

わからないが この苦い結果とは異なった結果となったであろう

これが苦に対する変化球 ユーモアである

怒りに怒りで直球で対抗することはない

相手からマウントを取る方法は それはさまざまである

この答えを探れ あらゆる探索して探れ

これが智慧ある対応である

実用性とは

どうしようもなく腹立たしい思考が起きた時

瞑想中であれば なおのこと燃え尽くす必要がある

そんなとき 先には進まず

じっと立ち止まり その思考とともに起きている感覚を探る

すると怒りの感覚が徐々に変化し やがて減退する

それが滅するということ

完全に滅してから先に進む

身体の内に起きていることは他人にはわからない

だからこそいい

それを使って日常で起きた 何とも理不尽な事柄を解決するのだ

そうして困難な日常を乗り切りながら 生き続ける

これが実用である

実用的な瞑想を目指す

瞑想では 思考と感覚を行ったり来たりしながらも

その両方でもあって その両方でもない

中道を目指し いかなる状況に置いても 反応しない こころの状態を作る

外界がどうであれ 内界がどうであれ 平静で波立たないこころ

これが目指すべき究極が中道である

一方 日常では さまざまな状況における感覚と感情 それによる反応とそれに輪をかける反応 それに対する行動で持って生活している

このときに 過度の反応や嫌悪を抱かず ユーモアを抱いた対応を目指す

これが目指すべき実用的な瞑想である

この苦しみの多い世界にあって

それぞれが生きている状況にあって

それでも智慧ある対応を選択する

いかに暮らし難い社会や生活の中にあっても

それでも明晰に生き抜く方法 これが実用的な瞑想

これなくして人生を生きる目的は達し得ないであろう